CielNuage

街 特別篇 ~運命の交差点~

このゲームのジャンルはサウンドノベルと言って、
小説に映像や音楽の要素を加えたようなゲームです。

渋谷の街を舞台に、8人の主人公のそれぞれのストーリーをクリアする、というもの。
その中の一人のヤクザの人で開始。
 簡単なあらすじ
 主人公の元ヤクザが適度に仲良くしている
 宝石店の店員の女性にプロポーズするために、
 花かケーキを買いに行こうと決意する。


この時花かケーキ、どちらを買いに行こうかという選択をプレイヤーができます。
こういう分岐点の数は多くないですが、
用語解説システム(公式参照)が楽しいのでいいと思います。

ある片方を選ぶとストーリーは進みますが、
もう片方だと主人公がモタモタしているうちに女性が強盗に銃で撃たれて死亡。
そして後者を選んだ結果、見事にゲームオーバー。
ゲームオーバーという結果が「バッドエンドリスト」に残されるので、そこで確認できます。

あまりにいきなりゲームオーバーになったので、スーパーマリオブラザーズの最初のクリボーでやられるのを思い出してしまいました。

 そして正しい選択をして先に進んだあとの簡単なあらすじ
 店員の女性と話をする主人公。
 女性はこれからプロポーズされるとは知らずに、結婚指輪やネックレスを主人公に薦める。
 すると強盗が店に入ってきて、しかもそれが主人公の元子分だったことが発覚。
 主人公は強盗に勘違いで無理矢理協力者に仕立てられてしまう
 二人は逃亡するが、主人公は女性に薦められた指輪を反射的に持ち出してしまい、
 戻ることが出来なくなり、指名手配される。


 その後主人公は、刑事ドラマを撮影していたロケ地に迷い込み、
 そこで役者の皆にヤクザ役をやっていた俳優に間違われる。
 すると警察がそこにやってきてしまい、捕まりかけるが、
 女優に(その俳優の)アリバイを説明してもらい助けられる(この女優も勘違いしている)。
 警察が芸能界オタクだったため、ロケ地に張り付いてしまい、
 俳優になりきらないと逮捕されてしまうという状況に。


このゲームが評価されている一つの理由として、上記の通り主人公が複数いるという点にあります。

上の文を読んで疑問に思われることがあって、
それはヤクザ役の俳優が何処へ行ってしまったのかということ。
その俳優は、ちょっと外へ出た時に逃亡中の強盗(ヤクザの子分)にヤクザ(さっきまでの主人公)に勘違いされてしまい、
そのまま逃亡生活を強いられてしまいました。
彼は主人公の一人なので、プレイヤーが進めることが出来、
彼のストーリーはそこから始まります。

マルチで時間が進んでいるため、ヤクザの行動が彼に影響を及ぼしたり、
彼のストーリーもまた他の誰かに影響を及ぼしているのかもしれません。
そこら辺がゲーム性の向上に繋がっていますね。

あとこのゲーム窪塚洋介くんが出てます。
「街」の発売は「GO」や「池袋~」が放映される随分前で、
このゲームでは彼がパンツ一丁で川にフライしているシーンがあります。
公式サイトによると本当は飛び込んでないそうですが。


次は主人公を「ゲーマー刑事」に選択。
 簡単なあらすじ
 ゲームセンターが大好きな刑事が、
 彼と同行している女性とパトロールしている途中に奇妙な電子広告を見つけ、
 それが爆破予告であったことを悟った彼は渋谷を救うため出動する。


いい意味での馬鹿さ加減はヤクザの欄でも説明した通りですが、
動画を殆ど使わずに、ドラマを見てるような気分に仕上げてくれるのはいいですね。

 爆破予告から、クイズゲームをする必要があると読み取り
 すぐにゲーセンに向かう主人公達。
 主人公と女性は次々とクイズを解いていく。(プレイヤーは選択できない)
 最後の問題で、答えをプレイヤーに任される。


問題はなんだったか忘れましたが、これは全部外れで、
どれを選んでも時限爆弾が作動します。

主人公は平日に登校拒否中の生徒と一緒にゲームをするなど、
素行不良っぷりを見せてくれます。
バーチャファイターに似たゲームで主人公はチャイナ服の子を選択します。
こんな人が普通に警察にいられるのが凄いですね。

 出来レースにはめられた二人は警察署に届いたメッセージから、
 試行錯誤を繰り返し、UFOキャッチャーに行く必要があることを見出した。
 UFOキャッチャーの商品として時限爆弾付きの人形を発見するが、
 それまでに時間が掛かりすぎたため、処理班を呼べず
 主人公がUFOキャッチャーで取り出して止めることに。(プレイヤーはプレイできない)
 それに成功し(選択がいくつかあり、失敗すると渋谷が爆発)、
 「赤か青」どちらかの線を切ると止められるという自体になった主人公。


ここで主人公は女性にどちらにするべきか聞きます。
女性は答えますが、それを選んでもタイマーは止まらず、
主人公はなんとその女性に告白されつつ、二人は渋谷と共に消えます。

 正しい答えを選んだ主人公は、無事にタイマーを止め、
 それを鑑識に回す。
 しかし、その爆弾はただの粘土で、
 悪質ないたずらに引っ掛かったと主人公は嘆きつつも、
 その犯人の再登場を警戒する。


渋谷を5回くらい死なせた俺としては、
今更「これは粘土だった!」って言われてもしっくりこなかったですね。
ここで一日目(小説で言うところの一章・二章みたいなもの)は終了。

あらすじでは書きませんでしたが、他の主人公が途中で出ます。
主人公が喧嘩をしている人達を発見し、それをどうするか選択できましたが、
俺はそれをスルーしたのでそのあとどうなるのかはまだ知りませんが、
そのメンバーの中に別の主人公がいました。

ここまで三時間くらいやりましたが、まだまだ先は長いです。

これら以外にも
「1晩だけ関係持った女性から子供ができたと知らされた男性」や、
「デブは嫌だと彼氏にフラれてしまった女性のダイエット奮闘記」などがあります。

どれも面白いので、PSPがあるなら是非。


面白さ 10/10
新しさ 7/10
ビジュアル 6/10

○ 長く遊べる
○ 話が面白い
○ 携帯機にマッチしている
○ 小説を読みながらドラマを見てるような感覚に
× 実写が人によっては合わないかも
× ゲーム性は低い


© Rakuten Group, Inc.